2012年5月20日日曜日

袈裟丸山

足尾山塊に属する、袈裟丸山を歩いて。

※注意 説明文は、写真の上段書くとした。    最下段に、フォトブックがあります、ご鑑賞ください。

花の袈裟丸山、距離約13km、標高差708m(累積標高差1277m)。

今回は、折場登山口から、弓の手コース。

折場登山口=賽ノ河原=小丸山=小丸避難小屋=前袈裟丸山=後袈裟丸山(1908m)往復
往復、休憩含み(9時間15分)。

袈裟丸山の山名について
増田 宏さんが、次のように書いています。
袈裟丸山の山名の由来について、群馬県側の地元勢多郡東村に次のような伝説がある。それによると、弘法大師が赤城山を開山しようとしたところ、赤城山の山神は仏教の地となることを嫌い一つ谷を隠して九百九十九谷しか現わさなかったので、開山に必要な千谷に満たなかった。大師は残りの一谷を探して袈裟丸山まで来たが、ここでも見付けることができず、着ていた袈裟を丸め山に投げ付けて開山を諦めて帰った。

後袈裟丸山
シラビソの枯れ木が、なんとも言えない雰囲気だしている。左に郡界尾根、雪を抱いた至仏山、武尊山、右奥奥袈裟丸。

左から、松に隠れた前袈裟丸(1878.2m)、後袈裟丸山(1908m)、中袈裟(1900m)、奥袈裟(1957.9m)、最 高点は北峰(1961m)の五峰がそびえる。


折場登山口、朝、目を覚ますと、駐車場だけで約20台くらいあり、外道路路肩に数え切れない車であふれていた。
♪ 朝風の流るゝ 明るい尾根をたどれば ♪♪ 折場出発。
弓の手、朝日の差す尾根、左気持ちの良い草原、左下に白糸の一条の沢、利根川水系の小中川の支流が見えます。後方に、赤城山、根本山、氷室山。左前方に、袈裟丸山の山並み。右下にも沢があり、コバイケイソウの芽が見える。
先々月(3月頃)、小中川のヤマメから490デシベルのセシウムが検出され、県が食用自粛要請が漁協にありました。
何とも言いようのない気持ちで一杯です。去年、根本山の山麓に、放射能の観測機があり驚かされました。



つつじ平、附近より、アカヤシオが迎えてくれます。




朝のひかり、真っ青空、歩くことを忘れる、一瞬、後袈裟丸山は、遙か彼方に。


賽ノ河原

賽ノ河原を過ぎた附近からヤシオが群生しています。






歩みは、写真ペース、途中から、土浦の通称プロの写真屋さん夫婦と、抜かれ、抜きつつ、奥さんは山姥のごとく山を掛け登り、下る、親父がいないなと思うと、熊笹の中から現れると、登山道からかかなり離れたところに、綺麗な真っ赤なヤシオが咲いている、小丸山、今度は、三脚を立て、二人で、ツーショット。
小丸山(小袈裟)を過ぎ、急登を下り、広い鞍部、白樺の明るい気持ちの良い林、小丸山避難小屋があります。


ダテカンバの林、正面に前袈裟丸山が見え、一筋、ガレが垂直に下がっている、左の方に巻いて急登、フエースの張った、岩と粘性土の道を登って行くと、今度は右の方向へ、熊笹の中、重い足、息を弾ませ登って行くと、前袈裟丸山の山頂、かなりの入山者がいます。
前袈裟丸山 山頂(1878.2m)一等三角点


今回は、この先を目指す、登山道の見えない(入山者の少ない)熊笹の中の急登を下る、シラビソ、シャクナゲの群生のやせ尾根を慎重に、ハ反張のコルが見えて来ました、下り口は鉄パイプに鎖をつかまらないと左の谷底に、巾700cm位を通過し、こんどは、しばらくやせ尾根の急登が山頂付近まで続き、最後熊笹の直登が。シャクナゲの咲く頃は見事でしょう(6月)。
前袈裟丸山と後袈裟丸山の鞍部(コル)を八反張という。その名の由来は昔、鳥を捕えるために網を張った場所であって、張った網の大きさが八反であったことからそう呼ばれるようになった。
ハ反張の鞍部


展望はよくない、郡界尾根で登って来た人たちもいます。(前袈裟丸山からは、禁止になっている)
後袈裟丸山 山頂(1908m)郡界杭の+字


11:10分、山頂より、復路(往復)を下山、危険箇所は、前袈裟丸山の間の八反張附近のやせ尾根、前袈裟丸山の登り返しは、楽でした。
前袈裟丸山の山頂で、昼食、いつものコンビニのおにぎり、ラーメン今日は(きざみネギ持参)、コーヒー。
昼食後、前袈裟丸山を後に。小丸山避難小屋、袈裟丸山のトイレは、結構綺麗です、水場が近くにある(確認はしてない)。
小丸山避難小屋


小屋の中をのぞいて見ました、中は綺麗です、5人くらいのスペースがあります、もう予約客がいます、荷物をデボしています。おそらく、袈裟丸山の最高峰、三つの峰からなり中央の峰に1958mの三等三角点があるが、最高点は北峰の1961mがある、まで行って来るのであろう。最高点は、熊笹の中に埋もれて見つかりにくいらしい。私も最高峰まで歩きたい。


避難小屋鞍部の小丸よりで、休んでいた、子供を連れた夫婦に会いました、折場から入山した。


小丸山の巻き道通行禁止なっています、この先、登り返しが二ヵ所あります、小丸山と、雨量観測所です。重い足取りで、小丸山山頂。これから長い下り、登山道は、水がしみ出し歩きづらいので、右の熊笹の中、ヤシオをもとめ、ところかまわず笹の中歩いて来ました、今度は、雨量観測所の岩尾根の登り、登り切って、登山道からそれて、観測所へ、ヤシオが満開、一番綺麗なヤシオの根本で、昼寝していた夫婦をおこしてしまいました。

賽の河原、長い弓の手の熊笹の草原、かなりの急降下、つま先に足の指があたる。和ますのは、右側の沢の先の新緑の色、絵を書いて色を塗る時、悩む、迷うような、何とも言えない、淡い色の新緑が和ます。 (右に郡界(西黒)、左に塔の沢(マチガ)、今日の凱歌に、足どり軽く かけりゃ折場(土合)も はや真近、トコズンドコ ズンドコ♪♪)谷川小唄には、ほど遠い、足を引きずり帰って来ました、折場登山口。


さらば両毛(上越) 渡良瀬(湯檜曽)の流れ
さらば沢入(土合)よ 袈裟丸山(谷川岳)よ
またの来る日を 心に誓い
たどる車(列車)の 窓の夢
トコズンドコ ズンドコ♪♪

可愛い花たち。

白ヤシオ(五葉ツツジ)とミツバツツジ


スミレ


スミレ


 バライチゴ


ショウジョバカマ

コバイケイソウ、マイズルソウ。

鹿に会いました。
しか、林道小中西山線に入って夜中、三頭に会いました、しかは、夜行性なのか、夜中結構会いますね。
ここ袈裟丸山の狩猟鳥獣の捕獲禁止区域の標識にニホンジカ以外と書いてあります、ニホンジカの捕獲等はよい。
しかの尻


役小角に、まつわる、修験道の奉納札。奥袈裟丸山の山頂にて。


眺望できた山、赤城山、浅間山、四阿山、上州武尊山、至仏山、谷川岳、日光白根山、男体山。

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